手ぬぐいができるまで

前回紹介した、虹亀商店の紅型デザインの手ぬぐい、
注染という、伝統的な染色方法で染められています。
注染は、紅型染めの技法とかなり近く、様々な行程は全て職人さんの手作業で行なわれます。
機械を使ったプリントと比べて、手間も時間もものすごくかかりますが
それでこそできる、味わい深い仕上がりです。
今回のFelissimoさん企画のこの手ぬぐいも、その、手作業ならではの仕上がりにこだわって
心を込めてつくりました。
注染の手ぬぐいのできるまで(かまわぬさんのサイト)
私は、この注染の手ぬぐいの元となるデザインの原画を、
実際に紅型染めの方法で作りました。

ラフ画

下書き

型紙彫り

糊置き

色差し…は、夢中でやって写真とり忘れ…これは、糊伏せ

そして地染め!
この地染め…実は、ものすごいところで染めました…
出産前後と、工房ではなく自宅で作業していたため(疲れたときとか、すぐに横になれるように)
地染めをするための場所が整っておらず…
地染めをするためには、染める長い布を、ピンと張れる場所と、張った紐をくくる柱が必要だったので
悩んだ末…
亀のアイディアにより、いつも食卓にしている机をひっくり返して、その足を使うということに!

遠くから撮ると生活感丸出しなので、接近して撮りましたがよく見るとわかります。
食卓机の足です。
意外と難なく染められた…ナイスアイディア〜〜
こうして出来上がった原画をもとに、注染紅型手ぬぐいは出来上がっていったのでした!
やっぱり、人の手が作り出したものの温かみが、私は大好きです。
ひとつとして同じものはなく、にじみや、色の混ざったかんじ、ちょっとしたところに、
誰か、それを作った人の気配が感じられるような、そんなものをいつも大事に身につけていれたら最高だなーと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です