去年の春、ひとつの制作依頼のメールをいただきました。
とっても長い、とても想いのこもったメール、今までに作ったことのないもの、の依頼。
それは、
生まれてすぐに亡くなってしまった娘、こころちゃんのモニュメントを作って欲しい
というものでした。
このメールをいただいて、私の気持ちは揺れました。
そんな大切な依頼、受けられるのだろうか?という気持ちと、
当時、私自身、身近な大切な子どもを事故で亡くして、日々その落ち込みから抜けられない状態だったので
小さい子どもが天国へ行ってしまう、という出来事に対して、話を聞いただけで
いろいろな感情が出て来て、出過ぎてしまって、
ちっとも冷静ではいられなかったので
この大きな制作依頼に、向き合える自分であるのかどうか?
そう思いながらメールのお返事をしました。
ご依頼主のTさんから、ぜひ虹亀商店の紅型で!という想いと、イメージをうかがい
こうやって大切な依頼をいただけることは、すごくありがたいことだ
私で良ければ、ぜひつくらせてもらいたい、と決意しました。
秋に、来沖してくれたTファミリーと実際にお会いして打ち合わせをしたときには
こんな絵を入れよう!こんな形にしよう!という具体的な楽しい相談ができて
喜んでいただけるものができるように、日々わくわくとイメージをするようになっていました。
ご依頼からほぼ一年が経ち、こころちゃんのモニュメントが形になりました。
お待たせしてしまったけれど、時間をかけて作ったものは
完成したときには私にとってもすごくかわいい存在になっていました。
ころっとした丸い形、適度なずっしりした重み、Tさんファミリーと相談しながら出来上がった、
こころちゃんの存在自身であるきれいなハートと、まわりを賑やかに楽しく囲む、Happyな生き物たち。
そこにある、というだけでなんだかあたたかい雰囲気を醸し出すような、
そんな存在となっていました。
いつも一緒にいるということは、これからもずっと変わらないんですよね。
あたたかい存在をいつも身近に感じながら、これからもずっと一緒です。
大切な制作を託していただき、本当にありがとうございました!